話しベタのための面接対策② 声の出し方が原因の人、癖が強い人

面接練習

こんにちは、鈴木あきこです。

就職活動をする中で、避けて通れないのは「面接」。前回に引き続き、話しベタな人のための面接対策についてお伝えします。

 

前回は、「緊張で頭がまっしろになってしまう人」、「話がまとまらない人」の対策をお伝えしました。今回は「声の大きさや抑揚」や「口癖、動作の癖」が原因の人の対策をお伝えします。

 

声の大きさや抑揚が原因の人は、エモーショナルを目指そう!

声の大きさや抑揚(高低、スピードの変化)が原因で話が伝わりにくい人の対策は、エモーショナル(感情的、情緒的)な話し方を目指すこと。

声が小さかったり、抑揚がなく一本調子になりがちだったりすると、大切なポイント、聞き所がよくわからず、話の内容も理解しにくくなってしまいます。それどころか、暗い、話が長い、くどいといった、ネガティブな印象を与えてしまうことも…

とはいえ、エモーショナルってどういうこと…?と思う人も少なくないはず。抑えるべきポイント、身に付ける方法をお伝えします。

 

①「声の高さ×話すスピード」の4つのパターンを使い分ける

声の高低と話すスピートの速遅の組み合わせにより、4つの異なる印象の話し方があります。

A.声が高い×スピードが速い…元気で明るい、若々しい印象

B.声が高い×スピードが遅い…優しく、おおらか、のびのびとした印象

C.声が低い×スピードが速い…テキパキ、仕事ができそうな印象

D.声が低い×スピードが遅い…冷静、落ち着いた印象

 

例えば、「普段の話し方はDタイプ、強調したいところはBの話し方をしてみる」とか、「普段はAの話し方、強調したいところはDの話し方」のように、普段の自分の話し方の印象はどうなのかを踏まえて、特に聞いて欲しい部分は違う印象の話し方をします。最初は違和感があるでしょうし、かなり意識する必要があると思います。しかし、この「印象の差」がエモーショナルな話し方のポイント。ぜひ練習してみてください。

 

②エモーショナルな話し方をする人を真似する

ジャーナリストの池上彰さんは、上記の4パターンの話し方を上手に使い分けているなと思います。シリアスな話題の時はCの話し方、特に大切なポイントはDの話し方、パネラーの方をいじる時はAの話し方、明るい話題や人を褒める時はBの話し方、というように、話し方の印象と話す内容がマッチしていて驚きます。

 

また、昨年の衆議院選挙の選挙活動では、小泉進次郎さんのスピーチのうまさも光りました。街頭演説は、聞く気のない人の足を止めることも大切ですし、小泉さんを支持していない人にも訴えかけることが必要です。面接の場合も、面接官が必ずしも好意的な姿勢で話を聞いてくれるとは限りません。それでも、興味をもってもらう、話を聞いてもらうことが大切で、小泉さんの話し方には、就活にも活かせるポイントがあるのではないでしょうか。

 

練習をする時は、お手本にしたい人の話し方を真似するのも近道です。上記の2名の他にも、明るい話もシリアスな話もわかりやすく伝えられるな、と感じる人を探してみるとよいでしょう。

 

口癖、動作の癖…癖が強い人は、自分の癖を知って減らそう

ついつい出てしまう「えー」、「あのー」などの口癖、身振り手振りといった動作の癖のせいで、聞き手が話に集中できないケースもあります。

話し方

毎日会う友達や毎週講義を聞く先生だったら、特に気にならないし、気になってもこっそり口癖を数えるくらいで済みますが、初対面の人だと耳障り、目障りなこともあります。この場合の対策は、自分の癖を知って、減らす努力をすることです。

 

①練習を録画し、口癖や動作の癖をカウントする

自分が話す姿を動画で撮影し、癖を数えます。最初はたくさん見つかって、うんざり、げんなりすると思いますが、くじけないでもう一回!癖が出ないように気をつけて話し、カウントする、を繰り返します。徐々に癖が減り、スムーズな話し方ができるようになるはずです。

 

②座り姿勢に気をつけよう

安定感のある座り方をするように、普段から注意してみましょう。浅すぎず深すぎず、座面に適度な深さで座り、背筋を伸ばします。両足はしっかりと地面につけ、肩の力を抜いて、手は膝やふとももに。

特に、貧乏ゆすりや上半身が揺れてしまうような人は、普段の食事や授業を受ける時、ゼミの時の姿勢などから気をつけるようにしましょう。ただでさえ緊張して細かいところまで気が回りにくくなる面接の場で、その時だけ姿勢を正そうとするのは難しいものです。

 

③癖の少ない話し方をする人を真似する

エモーショナルな話し方を身に付ける方法でも、お手本を探して真似ることをおすすめしましたが、癖を直す時にもお手本を真似するのは効果的です。

 

例えば、マツコ・デラックスさんは、口癖がほとんどなく、話し方もスムーズでお手本にはぴったりです。他の人がいいにくいことをズバズバ言うイメージがあるかもしれませんが、注目して欲しいのは一般の人やバラエティ番組に不慣れな人と話す時。相手に合わせて話を引き出しつつ、自分の話もわかりやすく織り交ぜて話を膨らませています。「〜なのよ」、「〜じゃない?」といった語尾は、そのまま面接で使うことはできませんが、「マツコさんならどんなふうに話すだろう?」と考えながら話してみるといいかもしれません。

 

練習せずに話し上手な人はいない!最初はダメダメで当然

話しベタな人のための面接対策をお伝えしてきましたが、最初から話し上手な人はほとんどいません。話しのプロであるアナウンサーの方々を見ていても、新人の頃はとっさのコメントが出てこなかったり、いじわるな質問にちんぷんかんぷんの回答をしてしまったりする姿を見かけますよね。それでも、練習を重ね、場数を踏んで上手になっていくものです。

 

プロでも練習や場数が必要なのに、アマチュアが練習なしで上手にできるはずがありません。最初はダメダメで当然です。苦手意識があると、練習することすらハードルが高いかもしれませんが、自分一人で動画を撮ってチェックしてもいい。ちょっと上手にできるようになってから、友達や先輩と練習したっていいんです。

 

ひとりで黙々と作業するような仕事でなければ、就職してからも会議や展示会、顧客へのプレゼンなど、大なり小なり人前で話す機会はあります。就活、面接はひとつのきっかけにすぎません。ぜひ自分の話し方の特徴を知り、相手に伝わりやすい話し方を身につけてくださいね。

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