こんにちは、鈴木あきこです。
就職活動で一番緊張するのは、何と言っても面接ではないでしょうか。初対面の人と話す、自分の経験や夢などあまり話し慣れないことを話さなければならない、話した内容を評価される、内定がもらえるかどうかの瀬戸際である…面接で緊張やプレッシャーを感じる原因はたくさん挙げられます。
今回は、できるだけ普段の力を発揮できるように、失敗のリスクを最小限にするために、面接に臨む前にしておくとよい下準備をお伝えします。
話したいことを掘り下げるために、頭の中の考えを言葉にしよう
面接に臨む前、志望業界や業種を決めたり、エントリーシート(ES)を書いたりする段階でも、自己分析はやっていると思います。しかし、その後も常時「自分の気持ち、考えの記録」は続けることをオススメします。説明会に参加して感じたこと、グループワークに参加して考えたこと、他の就活生と話して感じたこと、日々の生活の中で考えたこと、ふと思いついた言葉、言い回し…ただ頭の中に思いついたままにせず、言葉にしてアウトプットすることを習慣付けましょう。
多かれ少なかれ経験があると思うのですが、よっぽど深く、強く、常に考えていることならともかく、ふわふわとなんとなく考えていることって、いざ人に説明しようとしてもうまく言葉にならないのですよね。理路整然と、相手にわかりやすく話すのも、とっさにはできない人の方が多いはず。話さなければならない場面になって、「いつも考えているのに、言葉が出てこない!」とか、後になって「これも言えばよかった、こう言えばよかった!」とか、慌てたり後悔したりする経験は、誰にでもあると思います。
それならば、先回りして常日頃からノートや手帳にメモしておき、面接前に見返せるようにしておけばいいのです。こうして自分の考え、感情を、自分なりに言葉にして貯めておくことで、面接の場でも自分の言葉で話せるようになります。たとえ特別インパクトのある、特殊なエピソードがなくても、あなたなりの言葉で話すことができれば、相手の印象にも残りやすいものです。ハウツー本や模範解答を丸暗記するより、よっぽど面接官に伝わりやすい話し方ができるはずです。
言葉をきちんと伝えるために、口に出して練習しよう
人前で話すのが大得意で、いきなりステージに上げられたり、乾杯の挨拶を頼まれたりしても大丈夫!という人には不要かもしれません。しかし、そうでないなら、面接で話したいことを実際に口に出して話す練習をしましょう。
キャリアセンターの面接指導や、先輩や友人に面接官役をしてもらって練習することができればよいですが、それが無理ならひとりでも構いません。台本やカンニングペーパーを読むのではなく、実際の面接を想定して声に出して話し、練習場面を録画・録音します。声の大きさ、話す速度やトーン、口癖、表情や仕草など、自分の話す姿が相手にどう見えているかを把握し、注意点を確認しましょう。最初は緊張感が伝わってきたり、えー、あのー、などの口癖が気になったり、早口で何を言っているのかわからなかったりして、見直すのが苦痛だと思います。しかし、何度か繰り返すうちに、これなら外に出しても大丈夫かな、というテイクが出てくるはず。いいテイクを何度も聞き、気になった点に注意して再度話し、よりよいテイクを録る…と、何度も繰り返すと、わかりやすい話し方が身につくはずです。
また、自分の話を聞き直すうちに、もっといい言葉の選び方や話す順番が思いついたり、より伝わりやすいエピソードを思いついたりすることもあります。紙に書いた文字で見るのと、話を耳で聞くのとでは、受け止め方が変わります。紙の上で考えていた時には出てこなかったものが、耳で聞いて考えると出てくるかもしれませんよ。
面倒臭いことこそ、やると大きなアドバンテージになる
なかなか習慣にしにくい、面倒臭い、続けられない…という人もいるかもしれません。おそらく、そう思う人が多いでしょう。でも、逆に考えると、続けられない人が多いなら、やらない人が多いなら、やった人と大きな差ができるのではないでしょうか。
毎日欠かさずやらければならない、何時間も時間を確保しなければならない、ということはありません。隙間の時間でできる範囲でいいですし、1回に1テーマの練習しかできなくても構いません。大学の課題や研究、説明会やインターン、アルバイトなど、いろいろと忙しい毎日に追われて何もやらないより、少しでもやることが力になります。