就職コンサルタントの坂本直文です。
今回のコラムでは、就活の失敗を防ぐ賢い方法について紹介します。結論を言えば、それは『内定者に“失敗経験”を質問しておく』ということです。
成功経験を聞く就活生は多いが、失敗経験を聞く就活生は少ない
ほとんどの就活生は、内定者と話をする機会があった際、成功経験は聞きますが失敗経験は聞いていません。大変もったいないことです。就活で失敗をしないためには、どんな失敗があるかを内定者や就職活動で知り合った社員に確認しておくことが一番役立ちます。
成功経験を質問することは宝の場所の確認。失敗経験を質問することは落とし穴の場所の確認のようなものです。いくら宝の場所を知っていても、落とし穴の場所を知らなければ、宝を手に入れる前に落とし穴に落ちてしまうリスクがあると思いませんか?
学生にとって就活は初めての経験です。よって、初歩的な失敗で内定獲得のチャンスを逃してしまうことが非常に多いです。よって、成功経験だけではなく、失敗経験も詳細に聞いておくことをぜひお勧めします。
特に、【企業研究】、【エントリーシート】、【面接】、【グループディスカッション】。これらの4つのジャンルの失敗経験を質問しておくこと非常にためになります。
実例紹介:就活生Aさんが内定者から聞いた失敗談
私がR大学で行っている就職講座の受講生(就活生)Aさんが、内定者に質問していたコトとその返答を紹介します。Aさんは最終的には4社の内定を取りました。
1.【企業研究】での失敗経験があれば教えてください
第一志望の企業で、「当社の株価はいくらですか」とか「当社の社長の名前は」「当社の売上高は知っていますか?」などの基本的な質問をされて答えられず、焦ったことがありました。企業の基本情報はWEBサイトに出ているので、印刷してノートに貼っておき、面接前に念入りに確認しておくべきでした。
2.【エントリーシート】での失敗経験があれば教えてください
ウェブエントリーで締め切り時間の1時間前に送信しようとしたら、回線が込み合っていてログインできずに受験できなかったことがありました。志望度が高い企業だったので、後悔してもしきれませんでした。ギリギリは危険なので、送信(提出)は早めにすべきです。
3.【面接】での失敗経験があれば教えてください
余計なひと言で、面接官の印象を悪くしてしまい、結局、内定を頂けなかったことがありました。余計なひと言とは、「大学受験は失敗して不本意な大学になってしまいました」です。直後に、面接官も私と同じ大学出身であると述べられて、気まずい雰囲気になってしまいました。面接官が自分と同じ大学の可能性もあるので、面接では大学コンプレックスの話はすべきではなかったです。
4.【グループディスカッション】での失敗経験があれば教えてください
司会を担当したのですが、発言を挙手制に決めなかったために、みんな勝手にしゃべるようになってしまい、議論ではなく、ただのお喋りの場になってしまいました。司会をするならば、最初に発言ルールをしっかり決めておくべきでした。
今回のコラムのアドバイスを実行したらどんな成果が得られたか、ぜひ報告してください。
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