選考までまるわかり!就活体験記【理系編】④

畑

こんにちは、ペッパーです!

今回は株式会社タキイ種苗の選考を受けた時の体験について紹介します。

 

(株)タキイ種苗とは

京都府京都市下京区に本社を置く種苗会社です。種苗会社というと聞き慣れないかもしれませんが、野菜や花の種を開発している会社のことです。

 

なんと国内に流通するトマトの2つに1つは、タキイ種苗のタネからできたものだそうで、特に「桃太郎トマト」の種苗でその名を広く知られています。

トマト

 

また花粉がこぼれないヒマワリを開発していて、ヒマワリの世界シェア70-80%を獲得しています。

 

インターンシップ

昨年11月頃にインターンシップに参加しました。きっかけは研究室にインターンシップの案内が来たことです。そのため、特にインターンシップ参加のためのエントリーシートは書いていません。

 

私は自分が大学で学んでいることが農業系ということもあり、学問が直結する企業のため興味を持ちました。

 

場所は滋賀県の研究圃場で、そこまでの交通費は支給されませんでした。

 

参加者は圧倒的に国公立大学院卒予定者が多かったようです。育苗者(ブリーダー)や研究者志望の学生が参加していました。

 

ちなみにタキイ種苗では遺伝子組み換えを用いずに交配のみで良い形質を持った作物の種子を継続的に取れるようにすることを目的としていました。

 

圃場見学

バス

11月の滋賀県の圃場へは関東から夜行バスで行き、圃場の最寄り駅まで電車を乗り継いでそこからはタキイ種苗がバスをチャーターしてくれていました。

 

まず、屋内でタキイ種苗の会社概要を聞き、その後各部門をブース形式で回り話を聞きました。

 

病害虫研究、基礎研究、品種開発、各育種グループ(野菜第一、第二、第三グループなど)の話を各担当者から話を聞いて質問時間も設けられました。大きく分けて、タキイ種苗の研究圃場グループは基礎研究グループと育種グループに分かれています。

 

その後、バスに乗り圃場内を案内されました。

 

圃場は様々な作物を育てているため広く、どこまでが敷地か分かりませんでした。また、出向いた時期はコートを一枚持っていないと圃場では寒い思いをしてしまいました。

 

この圃場で働く育種をするブリーダーのインターンシップを受ける前のイメージは、学術的で理系の研究者の落ち着いた雰囲気があると思っていました。

 

しかし、実際の人柄は落ち着いた人が多い印象でしたが、圃場での肉体労働が多く、作物を管理するため暑い日も汗を流し日に焼けながら作業をしなければいけないようで、体育会系基質もある職場だと思いました。

 

また、創業者の理念により、無償で園芸専門学校生も学ばせているため、専門学生の指導もブリーダーの仕事の一つになっていました。

 

ちなみにインターンシップのお土産もタキイ種苗の開発したヒマワリの種子栽培セットでした。

 

会社について

ポイントのアドバイス

国内6か所、世界14か所に研究拠点があります。そして、滋賀の研究圃場が研究拠点の統括を行い、タキイ園芸専門学校を併設しています。

 

病害研究の分野においてはDNAマーカーを使い、接種試験をしなくても耐病性を複合的に発見できる効率の良い研究手法を多くとっています。

 

遺伝子組み換えは行わず、交配による品種改良だけで耐病性、高収量品種を作り出しています。残業はできて1時間以内となっているそうです。

 

基礎研究においてはキューピーや日清製粉とコラボした企画を行ったりもしました。

 

 

営業部門も農学出身者が多いようです。

 

 

アドバイス

関西系の企業のため勤務地を関西にする考えを持つことと、国公立院卒者も多いため自分の立場を考えた立ち位置の確認、ブリーダーとして入社した場合は、肉体労働に耐えられるか、専門学校生の教育もすることを頭の中に入れてタキイ種苗に就活をすることをお勧めします。

 

僕は体力面に自信がなかったのと学部卒予定ということもありエントリーは見送ってしまいましたが、農学系の人にとって魅力的な企業であることに間違いはありません。国内の一二を争う種苗メーカーのため種苗の第一線で働きたい人にとっては願ってもない企業です。

 

余談ですが、タキイ種苗をエントリーする場合、競合企業のサカタのタネも見て比較しておいた方が良いようです。

 

それでは検討を祈ります!

 

 

 

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