なぜ彼は50社全滅したのか?④

こんにちは。福島直樹です。

前回学んだこと

●昔=企業を受ける自由が制限されることで就活が安定していた(人気企業でも競争倍率50倍程度)

●今=ほぼ完全な自由が実現したことで就活が不安定になった(一部では数百倍〜1000倍超)

 

今回学ぶこと

●現在の自由な就活について説明する前に、自由が制限された私の友人の具体例の報告

 

 

50社全滅する1つの要因である、自由な就活について書く予定でしたが、その前に自由が制限されていた就活の具体例を説明させてください。私の友人が受けた露骨な学歴差別の実態です。

 

私の友人、仮名田中くんは、ある人気企業A社を受けようと考えていました。業界1位や2位ではありませんでしたが、人気業界ゆえそれなりの厳しさも予想し準備をしていました。一方、私もA社を受けていました。私は本選考ではなくOB訪問を通じて事前の水面下の早期選考で早々と落とされていました。

 

「田中!僕の分までがんばってくれ。本選考で僕の仇を取ってくれ!」

私はそんなふうに田中くんに話していました。ところが、田中くんはいつまでたってもA社を受けません。

 

「ねえ田中、なんで受けないの?受けてくれよ!」

「いや、もう受けないよ。止めたんだよ」

「なんで止めたの?」

「‥‥‥‥」

「ねえ、ねえ、どうしてなの?」

「‥‥‥‥僕の大学では受けられないんだよ。指定校しか受けられないんだ」

 

私はびっくりしました。

「そういうことだったのか。ごめんね田中!」

心の中で思いました。

この時の友人の悲しい表情が今でも忘れられません。私は気づかなかったのですが、A社は指定校制度を取っていたのです。私が就活をした1988年では一部の上位校の学生しか受けられなかったのです。

 

次回は企業受験の自由が実現した世界について説明します

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