就職コンサルタントの坂本直文です。
最近、冬期のインターンシップの選考試験を受ける方から、エントリーシートに書く自己PRについての質問が頻繁に来るようになりました。これから何回かにわたって、自己PR作成の実践的な方法についてレクチャーします。今回はアルバイトを題材にした場合です。どんな経験・知識・性格をアピールすると高評価されるか、内定者の実例を挙げて紹介します。
作り方さえ知れば、高評価される自己PRができる!
「私は、学生時代に誇れるような実績はないです。自己PRすることはアルバイトくらいしかありません。こんな私でも大企業の内定は取れるでしょうか?」
上記のような悩みを抱えた学生でも、自己PR作成の正しい方法を指導すると内定が取れるようになります。その理由は、自己PRの作り方を今まで知らなかっただけで、それさえ知れば、面接官から高評価される自己PRを簡単に作れるようになるからです。以下、内定者の事例を挙げて具体的に説明します。
パン屋さんのアルバイトネタで、大手化粧品会社に内定
「個人経営の小さなパン屋さんのアルバイトしかしていませんが、大手化粧品会社の○○○の内定を取れるでしょうか?」。こんな悩みを抱えていたH大学Iさんに私は以下のアドバイスをしました。
●アルバイトの場合は以下の5点の内容が特に効果的。ノートに書き出しましょう。
1.売上アップに貢献した経験
2.売上や集客、準備作業、片付け、清掃等の目標を達成した経験
3.素早く、正確な仕事をするために重要だと思ったこと(仕事に役立つ知識・知恵)
4.明るさ、真面目さ、責任感の強さ等(性格)がわかる具体例
5.忍耐力があることがわかる具体例
すると、Iさんはこのような具体例をノートに書き出しました。
1.私がポップを書いて宣伝したカレーパンの売上が2倍になったことがある。
2.商品の準備作業は、手順を工夫して、半分の時間で終わらせることができた。
3.こまめにメモを取ることが重要。それで、ミスをしなくなった。
4.勤務開始以来、無遅刻・無欠席で働いている。
5.8時間立ちっぱなしで働いても大丈夫。疲れていても笑顔で接客。
Iさんは、志望企業の仕事研究をしたら、社員は販売店の売上アップに力を入れていることを知り、1をメイン自己PR、2~5をサブ自己PRとして使い、見事内定を獲得しました。
今回は以上です。次回のコラムでは、テニス部で補欠選手だった経験を自己PRにして大手マスコミの内定を取った事例を紹介します。
今回のコラムはいかがでしたでしょうか。お時間がある時に感想をお送り頂けたら幸いです。今後の執筆内容の指針にします。あなたからのメール(メッセージ)を楽しみに待っております。