こんにちは、鈴木あきこです。
理系の学生さんの中には、自分が「コミュ障」や「人見知り」だと思っている人が少なくないように思います。
求めるスキルとして、コミュニケーション能力を挙げる企業が多く、プレッシャーを感じている人、自信が持てずにいる人もいるのではないでしょうか。
でも、安心してください。
コミュニケーション能力は、今からいくらでも伸ばしていける能力です。
持って生まれた才能で、自分には備わっていないものだなんて、諦めないで欲しい。
前回は、会話をするときに意識するべきポイントは、「プロ野球選手と子供のキャッチボールのような手加減」だというお話をしました。
今回は、「どうすれば手加減を習得できるのか」ということについて考えていきます。
身も蓋もないことですが、究極を言ってしまうと「やり方は、人による」。
私自身、初対面の人に緊張しがちで、決してコミュニケーション能力に長けている方ではありません。
しかし、様々な人からアドバイスをもらったり、コミュニケーション能力に関する書籍を読んだり、キャリアコンサルタントの資格を取得の勉強の中で、カウンセリングやコミュニケーションに関する理論を学び、取り入れてみたりと試行錯誤してきました。
そこでここでは、私が実践した、トレーニング方法をご紹介してみます。
バーは絶好のコミュニケーション道場
まず一つ目は、ひとりでバーに通うこと。
最近の若い人はあまり飲みに行かない、という新聞記事もしばしば見かけますが、それが本当ならなおさらおすすめしたい方法です。
バーとは、カウンター席があって、バーテンダーがいて、お酒を飲めるお店です。お酒を楽しむだけでなく、ぜひバーテンダーや他のお客さんとの会話を目的に行ってみて欲しいのです。
どんな雰囲気のお店でもバーの客層は以外と広く、老若男女様々な人と接することができます。
そして、ひとりで初めてのお店に行く場合、特に若い人であれば誰と会話をするにしても「子供」の立場、相手が「プロ野球選手」の立場で接してくれることが多く、生でコミュニケーションの手加減を見ることができるのです。
お互いにお酒が入るので、多少の細かいことは気にならなくなり、いざとなったら「酔っ払ってたから…ゴメンなさい!」という言い訳も立ちます。
最初からひとりで行くのが怖い人は、友達を誘っても構いませんが、友達だけでなくバーテンダーとも会話してみること!
もし雰囲気が好きになれなかったら、1杯だけで帰ってきても大丈夫。
好きだな、と思えるバーが見つかったら、月に数回程度通ってみると、コミュニケーションの手加減の仕方が肌でわかるだけでなく、度胸もついてくるはずです。
自分なりのカンニングペーパーのように…
二つ目はもう少しテクニカルなこと、自分なりの質問集を作ってみましょう。
会話を発展させるため、ある程度のパターンを作っておくとスムーズです。
5W1Hなどが一般的ですが、例えばこんな感じです。
●いつ?→いつからこのお店に来てるんですか?今のお仕事はどれくらい続けてるんですか?など。
●どこ?→お住まいはこの近所ですか?(仕事や遊びで)どのあたりに行くことが多いですか?など。
●何を?どちらを?→お仕事はどんなことをしてるんですか?休日は何をすることが多いですか?おすすめのメニューはどれですか?など。
●誰?→(スポーツ選手や芸能人など)誰が好きですか?など
●どうやって?→(カクテルや料理など)どうやって作るんですか?趣味や仕事を始めたきっかけはなんですか?など。
相手が返してくれたことに対して質問を重ねたり、自分の経験の中で似たようなことを話してみたりすると、初対面の人とも会話が続きます。
初めは無理矢理でOK
三つ目は、笑顔をつくること。
私は緊張しやすいので、緊張したときこそ笑顔をつくるようにしています。笑うのでも、笑顔になるのでもなく、笑顔を「つくる」のです。
多少無理矢理でも、笑顔をつくって接すると、相手も柔らかく接してくれるようになりますし、話しているうちに緊張も解け、本当に笑顔になれます。
こちらに敵意がなく、コミュニケーションをとりたい気持ちがあるんだということを表現することも、コミュニケーションにおける手加減のひとつかもしれません。
コミュニケーション能力は自信の源
一般的な理論やテクニックは巷に溢れているので、今回は個人的な実践方法をご紹介しました。
この三つを試すことで、少なくとも私は人見知りが克服でき、コミュニケーションに対する苦手意識も軽減しました。
就職活動を始めとする、新しいことに挑戦し、今までとは違う環境に身を置くことにも自信をもって挑めるようになりました。
なにもコミュニケーションの達人になる必要はありません。
コミュニケーションは怖くない、苦手じゃない、なんとかなる。
そう思えれば充分、自信をもって大丈夫!