なぜ学歴フィルターは存在するのか?その⑥

就職コンサルタントの福島直樹です。

 

・前回の内容;学歴差別の事例Cエントリーシート(書類選考)の学歴フィルターを説明しました。

・今回の内容:事例D、その他の学歴フィルターを紹介します。

 

事例D.その他の例①面談や面接における学歴フィルター

 「福島さん、友人の上位校の学生は面接の回数が少ないんですよ。僕らが6月1日から一次面接を始め3回以上は選考を受けるのに、彼らはいきなり最終面接なんですよ。面接1回で内定が出るんですよ」

 

 これはある中堅大学の学生のコメントです。実は上位校学生は4〜5月にうちに何度も「面談」や「キャリア相談」、「OBOG訪問」に呼ばれていました。これが実質的な面接であることは言うまでもありません。

もちろん途中で落とされる人もいます。その場合は6月1日からの本選考を受けることになります。一方通過した学生は 6月1日の選考解禁と同時に最終面接を経て6月上旬に内定を得ていきます。

 中堅校やさらに偏差値の低い大学の学生は、6月1日の本選考を経て、6月中旬から下旬にかけて内定が出ていたそうです。

 彼は有力金融機関やネット関連企業でこのような経験をしたと言っています。

 

例②DMやスカウトメールでの学歴差別

 あなたはDMやスカウトメールをご存知でしょうか?

 就職ナビに登録すれば、あなたに興味を持つ企業から特別セミナーの案内などのメールが来ることがあります。企業の中には上位校の学生にのみDMやスカウトメールを送る企業があります。

 

 どんな企業がどういった偏差値の大学にメールを送っているかは、学生からは、ほぼうかがい知ることができません。よって学生の間ではあまり話題にはなりませんが、学校群ごとに対応を変えている企業は多数あります。

 

 他にも、上位校の学生を優先して早期にセミナーなどの案内メールを送る企業もあります。 中堅以下の学生はやや遅れてメールが届くのです。このようにすれば自然と上位校の学生のセミナー参加率が上がります。

 また上位校のみ、会社案内つまりパンフレットなど紙媒体が郵送されてくる場合もあります。

 

 以上が学歴フィルター、学歴差別の概要です。では次回はいよいよなぜ企業は学歴フィルターを使うのか?なぜ学歴差別をするのかを説明します。お楽しみに。

 

 

 

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