<追加インタビュー>26卒学生登壇 学生のホンネ大質問会
<2025年9月公開>

2025年7月30日に開催した採用ご担当者様向けウェビナーでは、インターンシップとその後のフォローに焦点をあて、事前募集したご質問や当日寄せられたご質問について26卒学生3名に回答いただきましたが全てのご質問に回答することは難しかったため、ウェビナー後に改めてインタビューを行いました。
普段直接聞くことが難しい学生の”ホンネ”の回答になっておりますので、企業様の採用活動・学生理解の一助になれば幸いです。
学生紹介
2025年7月30日開催のウェビナーに登壇した26卒学生3名にインタビューを行いました。

5日間以上のインターンシップを選ぶ場合の基準
ウェビナー内でご質問いただいて、答えきれなかったものをいくつか聞いていきたいと思います。まず、「5日間以上のインターンシップに参加する場合、どのような基準で選ばれますか?」という質問です。どういう基準でインターンシップを選ぶかについてはウェビナー内でもお話しいただきましたが、複数日程のインターンシップだと選ぶ基準は変わりますか?皆さんの意見を教えてください。
いぬ:
自分は部活もしていたので選ぶ基準は変わりましたね。5日間となると部活も休まなきゃいけないので気軽には参加できなかったです。参加基準としては志望度や興味度が高いことです。
うさぎ:
志望度もそうですが、私はコンテンツも大事でした。5daysやそれ以上の長期間のインターンシップだと、飽きずにちゃんとモチベーションを維持して取り組めるかどうかというのも大事だと思うので、どういう内容でどういう経験が得られるかが大事だと考えていました。私が参加した5daysのインターンシップは営業同行のあるプログラムでした。最初の3日は本社の方でグループワークをメインに行い、その後はそれぞれ別の支店に移動し営業担当の人と同行するプログラムで、これはコンテンツに惹かれて参加したいと思いました。
うし:
あまり2人と変わらない意見になりますが、やっぱり志望度ですね。興味がないと5daysはなかなか参加しないと思います。夏季インターンシップでは複数日程開催のインターンシップに参加しましたが、選考で受かった2社の日程が被ってしまったため志望度が低い企業の方は辞退しました。

インターンシップ等で社長や役職がある社員と話したいですか?
その会社の社長や役職がある社員と話すことについてはどう感じますか?インターンシップ内でそういう方と話せるプログラムがあったら魅力的ですか?
いぬ:
自分は話したいですね。会社を代表している方のお話を聞くことによって、その企業の雰囲気や会社の色が感じられると思うのでインターンシップのプログラムとして社長や役職のある方と話せるというのは魅力的だと思います。
うさぎ:
私も話してみたいと思います。優秀な人や今まで頑張ってこられた方のお話を聞くのはすごく勉強になります。また、役職に就いている女性、特に今の役員世代ではまだ女性は少ない印象があります。だからこそ、そういった方々のお話を直接聞ける機会は、女子学生にとって非常に貴重です。自分自身のキャリアをどう描いていくかを、より身近に考えるきっかけになると思います。
そして、インターンシップに社長や役職のある方が参加されていると「お忙しい中、時間を作って来てくれてるんだ」と嬉しく思います。
うし:
僕もお話しできる機会があればすごくありがたいと感じます。
以前、課長職の方とお話しする機会があったんですけど、その方がチームの雰囲気を作っている存在だなって感じたんですよね。だから、もしその人と自分が合わないと感じる場合はその会社に入ってもうまく馴染めないかもしれない…と思いました。
そういう経験もあり、部署やチームの雰囲気を作る役職の方と話すというのは大事だと思っています。

転職願望・セカンドキャリアの考え方
転職を見据えて1社目を選ぶ学生が増えているという話を聞いたことがありますが、皆さんはどう考えていますか?
いぬ:
転職したい気持ちは一切ないというのが率直な意見です。就職予定企業が日系の企業なので、年功序列が残っている部分もあり、一社に長くいればいるほど自分にメリットがあると考えています。就活でも一社に骨を埋めるくらいの気持ちで考えていたので転職したい気持ちは全然ないです。
うさぎ:
私の場合、実はもともとすごく好きだった企業があって…でもそこは新卒採用をやっていない企業だったんです。その企業は入社する企業と同じ業界(IT系)なので、十年後ぐらいに中途で入りたいなという思惑もちょっとあったりします。(笑)
とはいえ、今後の人生に何が起きるかはまだわからないので、例えば大きな病気になるかもしれないし、家族ができるかもしれない。もしそうなったら、就職予定の企業の方が給与や福利厚生など待遇面は良いので残り続けることも考えています。
うし:
僕はインフラ業界を志望してる時点で転職するつもりはなくて、一つの会社でずっと働きたいと思っています。自分の性格の話ですけど、仕事しながら他の会社の面接対策するとか絶対無理だと思っています。(笑)
なので就活で頑張って自分に合う企業を見つけて入社できたら、入社後に多少しんどくてもその一社でずっと働きたいです。

もし自分が採用担当者だったら?
もし皆さんが企業の採用担当者で、インターンシップに学生の応募をたくさん集めたい・会社のことをもっと学生に知ってもらいたい場合、どんなことをすると思いますか?有名企業ではなくまだ学生からの知名度がそんなに高くない企業だと想定して考えてみてください。
うし:
大学生協さんが行っているような合同会社説明会には参加しますね。実際、私も参加しました。ブースで直接話を聞いてなくても、参加している企業がどんな企業かを自分で調べたりもしていました。
他にも社員の出身大学を訪問してPRすると思います。大学内で開催するような合同会社説明会にも参加してOBOGがいることをアピールすると思います。
いぬ:
自分も合同会社説明会に参加すると思います。
知らない企業だったとしても、目当ての企業を聞いた後や聞きたいと思っていたブースが満席で聞けない時間に知らない企業を見てみるというのはあるので、そのチャンスを利用しますね。
うさぎ:
SNS広告を活用すると思います。実際、私のインスタグラムのストーリーズやリールでは知らない企業の26卒向け広告が流れてくるので、そういった中で知らない企業を動画で見つけてもらうことや、音声で学生に訴えかけることができるのではと思います。

学生から企業へ伝えたいメッセージ
最後に、就活の中で感じた「これは企業の採用担当者の方に伝えたい」というメッセージや思いがあれば教えてください。
いぬ:
学生と社会人では全然違うとは思うんですけど、学生は学生でバイトや部活など色々と予定があるので、「1週間後/2週間後で日程調整しましょう」と言われるともう予定が詰まっていることも多かったです。学生も意外と忙しいのでスケジュール調整はうまく寄り添ってもらえたらというのは伝えたいです。
あと、不合格だったとしてもサイレント※はやめていただきたいというのがありますね。就活生も企業も、どちらも時間をかけて取り組んだことではあると思うので、不合格と判断されたとしても一報はいただきたいというのが正直な気持ちです。
※サイレント…「サイレントお祈り」の略で企業から選考の不採用通知がない状態を指す言葉
うさぎ:
お給料や待遇について、もっと分かりやすく教えてもらいたいと思いました。
就活の講座では、”どういう仕事がやりたい”か、”何にやりがいを感じる”とか、そういう話が中心になりがちですよね。企業の方も、“成長できますよ”とか“キャリアが積めますよ”という話をされることが多いですけど、やっぱり待遇面もすごく大事だと思うんです。
生活していかないといけないですし、衣食住も必要。だから、給与や福利厚生は、ちゃんと考えるべき要素だと思うんですよね。でも学生の立場だと、面接で“給料がいいから入りたいです”とは言えないですし、やりがいがあるからって、少し取り繕ってしまうこともありました。でも実際は、仕事ってそれだけじゃないと思うので、待遇面の魅力もちゃんと伝えてもらえたら嬉しいですし、学生がそういう部分に惹かれて企業を選ぶことも受け入れてもらえたらと思います。
うし:
選考フローがどこも不透明だなというのは強く感じました。オープンにできない事情もあると思うのでなんとも言えないんですけど…。
例えば、「インターンシップ参加後に、何回面談があり、こういう内定の仕方をした社員がいます」というような情報がホームページ内にあるとか、インターンシップ中に説明があると、「ああ、そういうフローでここで呼ばれてないってことは落ちたってことなんだ。」とわかるので選考フローについてもう少し開示していただけると非常にありがたいです。

あとがき
今回のインタビューでも、26卒の学生たちが率直な思いや考えを語ってくれました。
インターンシップの選び方、役職者との対話の価値、転職への意識、そして企業へのメッセージ —— どれも、2025年現在の就活生としての”ホンネ”が詰まっていました。
学生の“ホンネ”に触れることで、企業の皆様にとっても、採用活動のヒントや気づきが得られるのではないかと思います。
「学生がどう感じていて、何を大切にしているのか」を知ることは、より良い選考プロセスの設計や、学生との接点づくりにおいて大きな意味を持つはずです。
今後もこうした対話の場を通じて企業と学生の相互理解が深まっていくことを願い、大学生協UNIVCOOPキャリアナビ事務局では採用ご担当者様向けの情報発信を行っていきます。