経団連の就活ルールが廃止、もしくは、実質廃止の改定がなされる方向のアナウンスがなされています。
この就活ルールには罰則がないので守る企業が激減し、すでに形骸化しているので、正式に廃止になったからと言って、企業の採用活動が大幅に変わるわけではありません。ただし、水面下でこっそり行っていた採用活動を公開する企業は増えるので、学生にとっては大きく変わったように見えるかもしれません。
今回のコラムでは、就活ルールの廃止後(or実質廃止の改定後)の企業の採用活動の仕方について述べます。知っていると大変有利になります。
経団連の就活ルール廃止の議論の背景にある現状
就活ルール廃止が議論になっているのは以下の現状があるからです。
(1)実は、経団連所属企業のほとんどが就活ルールを守らず、すでに早期選考をしている。
(2)実は、外資系企業、経団連に所属していない企業は、就活ルールを守らず、堂々と早期選考をしている。
(3)実は、一部の企業は低学年(1年生、2年生)に対しても、インターンシップの名目でPRや囲い込みをすでに始めている。(インターンシップを学生問わずにしている企業はそういった動きをしている可能性が高い)
(4)就活ルールを守って採用活動をした一部の企業は、やる気の高い学生を他社に先取りされてしまい、採用活動がうまくいかなかった。ルールを守って損をしたので不満が非常に強い。今後は守るつもりはない。
就活ルール廃止後の企業の採用活動の流れについて。(特徴は早期化+長期化)
基本的な採用試験の流れは、以下のようになると思われます。(1)と(2)を重視する企業が増えると予想されています。
(1)1年生、2年生向け
➡インターンシップを参加可にして、早めのPR、囲い込みを実施
→適性を認められると、3年時の採用試験での優遇を貰える。
(2)3年生の6月・7月・8月
➡夏季インターンシップで採用活動を実施
→適性が認められると早期採用試験を受けられる。一部の学生は9月までに内々定をもらう。
(3)3年生の9月・10月・11月・12月
➡秋季・冬季インターンシップで採用活動を実施
→適性が認められると早期採用試験を受けられる。
(4)3年生の11月~12月
➡冬選考試験を実施(大企業が中心)
→これはインターンに参加していなくても受験できる。
(5)3年生の1月・2月
➡春季インターンシップで採用活動を実施
→適性が認められると特別な採用試験を受けられる。
(6)3年生の3月、4年生の4月・5月
➡春選考試験を実施
→志望業界・志望企業が変わったら、この時期に受けなおせばよい。
(7)4年生の6月・7月・8月・9月
➡夏選考試験を実施
→志望業界・志望企業が変わったら、この時期に受けなおせばよい。。。
(8)4年生の10月・11月・12月
➡採用予定人数が未達の企業はこの時期も採用試験実施
→中堅企業の多くは、この時期も採用試験を行う。採用人数は各社若干名なので要注意。
今回のコラムはいかがでしたでしょうか。お時間がある時に感想をお送り頂けたら幸いです。今後の執筆内容の指針にします。あなたからのメール(メッセージ)を楽しみに待っております。
↓ノックオフィス公式ツイッターはこちら!