就職コンサルタントの坂本直文です。
多くの就活生は、失敗経験は採用試験で不利だと誤解しています。今回のコラムでは、失敗経験がある人こそ、面接官の高評価を得やすく、面接で受かることを説明します。
就活生からよくある“失敗経験の相談内容”
過去の失敗が原因で、就職活動に不安を抱えている人は少なくないようです。
就活生からよくある相談内容を紹介します。
就活の序盤は1~5、中盤以降は6、7が多いです。
1.大学受験に失敗し、不本意な大学に入りました。大企業に受かるか不安です。
2.大学に2浪して入りました。大企業の就職は難しいでしょうか?
3.大学で留年してしまいました。大企業の就職は難しいでしょうか?
4.高校受験も大学受験も失敗しました。就職試験に自信が持てません。
5.部活では、レギュラーになれませんでした。自分に自信がないです。
6.志望企業のインターンシップ選考試験に落ちました。今後の本試験が不安です。
7.第一志望群の採用試験で連続何社も落ちました。私は大企業に通用しないでしょうか?
どれも採用試験において心配いりません。面接官の高評価が得られる捉え方・述べ方があります。
では、以下の質問にお答えください。
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質問【あなたが面接官だったら、どちらの学生を採用したいですか?】
Aさん:失敗したことがない人
Bさん:失敗してもくじけなかった人
この質問を各企業の面接官にすると、Bさんを採用したいと答える方が圧倒的に多いです。
理由は、新入社員はみんな、慣れない仕事でよく失敗するものだが、Bさんならば精神的に強そうで、たとえ失敗してもくじけずに努力し続けて、成長しそうだから…とのことです。
面接官は、失敗したことがない人よりも、失敗してもくじけずに努力し続けている人を高評価します。このことに着目してください。
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失敗経験を面接の強力な武器にする捉え方、語り方!
今から失敗経験の捉え方を次のようにすることをお勧めします。
【失敗経験=自分を強くし、成長させてくれるもの】
そして、失敗経験を以下のように述べると面接官の高評価が得られます。
・「失敗した時は大変ショックでしたが、おかげで、精神的に強くなりました」
・「失敗後、くじけずに、自分を成長させる努力を続けています」
・「今は、失敗をバネにして、御社の内定獲得を目指して頑張っています」
今回のコラムの結論
失敗経験は面接の武器になります。失敗経験とその後の努力を堂々と述べてください。必ず高評価が得られます。
なお、どうしても不安が解消できない場合は、OB訪問や店舗見学、職場訪問(会社訪問)の際、お会いした社員に採用試験で不利にならないを確認するとよいです。某金融内定者Wさんの報告ですが、職場訪問先の社員が笑顔で「大丈夫ですよ」と言ってくれて、不安が一瞬で消えたそうです。そして、同様の失敗経験がある社員の話をしてもらえて、自信もついたとのことです。