やりたい仕事が見つからなくて悩んでいる就活生は全国的に非常に多いです。私のところにも多くの就活生から相談がきます。
これらの方に「では、やりたくない仕事は何ですか?」と質問すると、
・「はい、営業職です。なぜなら、私は口ベタですから」
・「はい、事務職です。なぜなら、私は細かい作業は苦手なので」
といった返事がすぐにきます。
一般的に、やりたくない仕事については、はっきりしているようです。しかし、この判断が正しいとは限りません。なぜなら、人は成長するからです。絶対やりたくないと思っていた仕事が、やりがいを感じる仕事になっている可能性はないとは言えません。
元受講生に入社2年後くらいに連絡をとって、「すごく成長したなぁ…」と驚かされることはよくあります。以下、就活前と入社後で変わった2人のケースをご覧ください。
成長例1「営業部に配属されたSさん」
就活前:私は口ベタです。だから、営業の仕事は絶対に向いていないと思います。
入社後:営業先に何回も顔を出しているうちに相手から信頼され、注文を頂けるようになりました。営業の仕事は、口先ではなく、“何度も通うという行動力”が重要でした。最近は顧客が増え、成績も高くなり、営業の仕事に大きなやりがいを感じるようになりました。
成長例2「総務部・経理課に配属されたTさん」
就活前:私は部屋の中でずっと事務作業をするのは大嫌いです。しかも数字は苦手です。なので、事務系の仕事には全く適性がないと思います。
入社後:営業部に配属されると思っていたのに総務部経理課に配属されてしまい、ガッカリしました。簿記の勉強もしなくてはならず、辞めたい気持ちでいっぱいになりました。ところが、仕事を覚え、会社の役員会議で使う経営資料の作成も担当するようになった頃から、やりがいを覚えるようになりました。理由ですが、普通の営業マンでは知ることができない会社全体の経営状況がわかるし、幹部とも話ができるようになったのです。最近は、天職と感じるほどになっています。
知識・能力は必要に応じて身につく!
苦手分野への挑戦は、知識を身につけ、能力を引き出すきっかけになります。
・営業をやったことがない人でも、真剣に頑張れば立派な営業のプロになれます。
・経理をやったことがない人でも、他人に教えられるくらいの力がつきます。
・プログラミングの知識がない人でも、システム開発ができる力がつきます。
人間は全脳細胞の数パーセントしか活用していない、という話を聞いたことはありませんか? 私たちの脳は極めて大きな余力を持っています。知識・能力は必要に応じて身につけられ、大きく伸ばすことができるのです。
やりたくない仕事にあえて挑戦するという仕事選択法もある!
「やりたい仕事がどうしても見つからない…」と悩んでいる方に、ぜひアドバイスします。『やりたくない仕事にあえて挑戦する』という仕事選択法もあります。自分に合った仕事は、やりたい仕事だけではないのです。やりたくない仕事への挑戦は、自分に対してとてつもなく大きな成長を促すことができます。
まずは、インターンシップ、OB訪問、職場訪問、会社説明会などでは、やりたい仕事だけではなく、やりたくない仕事の企業・部署にも行ってみてはいかがでしょうか!思いもよらない素晴らしい気づきが得られることがよくあります。
今回のコラムはいかがでしたでしょうか。お時間がある時に感想をお送り頂けたら幸いです。今後の執筆内容の指針にします。あなたからのメール(メッセージ)を楽しみに待っております。
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