就職コンサルタントの坂本直文です。
今回は、落ちた後のどんな改善努力をすると次は受かるか、および、落ちたことを強力な自己PRにする方法についてレクチャーします。
(※今回は、前回の内容の後編となります)
落ちた後の改善努力
抜群に効果的なのは以下の2つです。
(1)人事社員(面接官)やOB・OG、キャリアセンターの先生に不合格理由を聞く
→不合格の連絡があったら、「私が不合格になった理由は何でしょうか。ぜひ教えてください」と(ダメもと)で人事社員に尋ねてみましょう。教えてもらえない場合は、OB・OGやキャリアセンターの先生に相談して聞いてみましょう。この場合、的確なアドバイスをしてもらうには、提出したエントリーシートと面接での受け答えを書き起こしたノートを持参することです。
(2)内定者のエントリーシートや面接受け答えと比較する
→提出したエントリーシートと面接での受け答えを書き起こしたノートを、内定者にチェックしてもらうことも大変お勧めです。志望企業の内定者がベストですが、知り合いにいなければ、他の企業の方でもかまいません。(内定者の知り合いがいない場合は、キャリアセンターに相談するとよいです)。内定者は、受かったエントリーシートのコピーを持っていたり、就活ノートに面接での受け答えや自己PR、志望理由をメモしていることが多いです。見せて頂けると大変参考になります。
落ちたことを強力な自己PRにする方法
トップクラスの内定者は、落ちたことを「強力な自己PR」に変えています。以下、面接での受け答えを再現します。ぜひ参考にしてください。
【M銀行内定者Aさんの実例】
面接官:○○社の採用試験に落ちたそうですが、その理由は何ですか?
受験者:企業の知名度だけで選んでいたことです。要するに、企業の表面だけしか見ないで選んでいました。
面接官:今はどんな基準で選んでいますか?
受験者:はい。中身をしっかり研究するようにしています。たとえば、OB訪問、店舗見学、実際にサービスの利用をしたり、株主向けのアニュアルレポート、中期経営計画も読むようにしています。
面接官:なるほど、かなり変わりましたね。
受験者:はい。御社のOB訪問も3人ほどさせていただきました。伊藤様と山本様、小林様にお会いしました。店舗も新宿支店と渋谷支店、丸の内支店を見学させていただきました。
面接官:確かに中身をしっかり見ることを実行していますね。
(※以後、同様に続く)
落ちたことを引け目に感じる必要は全くありません。落ちたことから学びを得て、その後の行動を変えていれば、必ず高評価されます。今回のレクチャーを参考にして改善点をしっかり把握してその改善を実行に移せば、次は受かる力がつくのでご安心ください。
今回のコラムのアドバイスを実行したらどんな成果が得られたか、ぜひ報告してください。
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