夏休みを目前に控え、いろいろと計画を練っている人も多いと思います。中には、この機会に留学を考えている人もいるのではないでしょうか。
一言で留学と言っても、数週間程度から数ヶ月、年単位まで期間は幅広く、行き先や目的も様々です。しかし、どんな留学であっても、せっかく行くのならめいっぱい楽しく、たくさんのことを学んで帰って来たいものですよね。
例え短期の留学であっても、実りの多いものにするための5つのポイントについてお伝えしたいと思います。
<目次>
■主目的+αを決めてみよう
■準備を全部人任せにしない!
■健康管理、治安については念入りな下調べを!
■完璧に万全の準備をせず、現地調達の余地を残そう
■留学生同士、現地の人など、幅広く友人をつくろう
主目的+αを決めてみよう
留学に行く場合、ほとんどの人が何かしらの目的を持って計画すると思います。この時、語学の習得、専門分野の勉強などの主な目的だけでなく、+αの目的をいくつか決めておくことをオススメします。
例えば、現地の伝統的な音楽を習う、美術館などを観て回るなど、アートに関する活動も組み込んでみると、芋づる式に現地の文化や歴史にも触れることができます。
流行のレストランを回ってみたり、ホストファミリーから家庭料理を教わったり、ワインセラーなどの見学に行ってみたり、食文化を探求してみるのもおもしろいと思います。
スポーツが好きな人なら、スキーやスノーボードなどのレッスンを受けてみたり、その土地の野球チーム、サッカーチームの試合を観戦してみたりするのもアリ!
主目的のことだけに集中して取り組むのもいいですが、ちょっと活動範囲を広げることで、接することができる人が増え、コミュニケーションや体験できることの幅も広がります。ただし、予定をツメツメにしすぎて、主目的のことがおろそかにならないように気をつけてくださいね!
準備を全部人任せにしない!
手軽に留学に行けるコースや、様々な手配を代行してくれるエージェントなど、便利なサービスがたくさんあります。これらを使うのは悪いことではありません。特に、初めて海外に行く人などは、ハードルを下げつつ安全にチャレンジできるので、上手に活用すべきだとも思います。しかし、最初から最後まで、全部を丸投げしてしまうのはやめましょう。
語学学校の手配はお願いするけれど、+αでやってみたいアクティビティは自分で調べて手配してみるのもいいでしょう。飛行機、宿泊先、留学先の学校をまとめて手配してもらったとしても、現地の歴史や習慣、宗教などについて自分で調べて行くのも大切です。
留学を通じて身につけられることは、語学力や専門知識だけではありません。違う国で、自分が「外国人」として扱われる土地で生活する中で、自立心や積極性、トラブルを解決する力なども必要になります。それらを養う機会は、準備段階にもたくさん用意されているんですよ!
健康管理、治安については念入りな下調べを!
どんなに張り切って渡航したところで、体調を崩してしまうとできることが限られてしまいます。最悪の場合、せっかく行ったのに寝て過ごすはめになってしまったり、入院なんてことになると費用もかさんでしまいます。
必要な薬の準備や感染症対策、現地での飲食に関する注意事項、渡航前から体調を整えておくなど、健康管理についてはしっかりと準備をしておきましょう。最終的には身体が資本ですからね!
また、どんなに治安がいいと言われる地域であっても、海外は海外。日本と同じ感覚でいては危険なケースがあります。言葉が通じず、政治や文化、宗教に対する意識や犯罪に関する感覚が違うのだということを心に留めておきましょう。外務省のサイト(https://www.anzen.mofa.go.jp)には、海外の渡航に関する注意事項がまとめられています。留学前はもちろん、長期の場合は留学中も、定期的にチェックするとよいでしょう。
トラブルに巻き込まれないようにするための下調べはもちろん、万が一トラブルに巻き込まれてしまった場合、トラブルを起こしてしまった場合に助けてもらえる先を控えておくことも大切です。留学を楽しいものにするためには、安全に対する備えは必要不可欠です!
完璧に万全の準備をせず、現地調達の余地を残そう
今までの話と矛盾するように思うかもしれませんが、何から何まで完璧に日本から準備をして行かないのも、実は大切。もちろん、健康や安全に関すること、渡航後すぐに必要な宿泊先や学校の手配などは準備して行くべきです。しかし、現地で調達できるものごとについては、現地調達をしてみてはいかがでしょうか。
例えば、食べ物や衣服などは、少し足りないくらいを持って行き、現地で買うようにしてみるとか。現地の人が行くようなスーパーやショッピングモール、市場などに行き、現地の人たちの生活を垣間見るいい機会になります。
長期間の滞在の場合、家財道具などは留学生同士のネットワークを駆使すると、安く譲ってもらえるケースもあります。学校の掲示板やSNSなども、現地に行ってみたり、クチコミで聞いたりして初めて知れるものも多くあります。賢く活用してみてください。
留学生同士、現地の人など、幅広く友人をつくろう
留学先で心強いのが、日本人の友達。言葉が通じず、文化が違う環境のストレスを分かち合ったり、困った時に助け合ったりしやすいですよね。しかし、留学での失敗につながりやすいのも日本人の友達。日本人同士でばかりつるんでいると、せっかく海外に来たのに現地の言葉を使う機会がなかった、日本語だけで乗り切れてしまった…という事態に陥ってしまうことも。バランスが大切ですよね。
せっかく日本以外の国に行くのですから、日本以外の国から来ている留学生や、ホストファミリーを始めとする現地の人とも積極的に関わり、幅広く友人をつくるようにしましょう。単純に現地の言葉、共通の言葉を使う機会が増えるだけでなく、文化や習慣の違いを知り、理解し合うことができます。
この時に大切なのは、「教えてもらおう、助けてもらおう」というスタンスで行かないこと。自分ばかりが教えてもらう、何かをしてもらうのではなく、こちらからも何かを与え、教えられるものがあるとよいですね。そのためには、日本の文化や歴史についての話題を仕入れておいたり、日本の家庭料理やマンガ、音楽など実演できるものを用意しておいたりするのもよいのではないでしょうか。
FacebookやInstagramなどのSNSが発達し、どこの国の人であっても、留学から帰った後も交流を続けやすくなりました。留学の時だけの一時的な友達ではなく、もしかしたら一生の友達になる出逢いがあるかもしれませんよ!