ES志望動機の書き方⑥深い企業研究で書かれた志望動機はこれだ!

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就職コンサルタントの福島直樹です。

 

・前回の内容:深い企業研究を経て書かれた志望動機とはどれか?3つの事例から考えてもらいました。

・今回の内容:私が考える、深い企業研究を経て書かれた志望動機を発表します。

 

 ではどれが最も説得力がある志望動機なのか、説明していきます。

 人事や企業によって、細かい部分の評価は若干変わることがありますので、今回は一般的な傾向としてご理解下さい。

 

事例1

私は「漢方医学と西洋医学の融合により世界に類のない最高の医療提供に貢献する」という貴社の企業使命に惹かれ、貴社を第一志望とさせていただいております。自己PRにも書かせていただいたように、私は自分の強みである継続力を活かして学生時代に実験や研究に取り組んできました。時には投げ出したいと思うこともありましたが、続けることでやりがいを感じました。私は自分の継続力という強みを活かし、「自然と健康を科学する」貴社の品質管理職として「高品質な漢方薬の提供により医療に貢献」する決意です。(238文字)

 

評価 上記の事例の評価は、上中下の「下」となります

 これは非常にありふれています。企業のホームページを見て、企業理念や社員の行動指針のキーワードをいくつか拾ってくれば簡単に書けます。そして自己PRなどの自分の強みをリンクさせれば一丁あがりです。ほんの数ページだけサイトを見れば完成するファーストフードのような志望動機です。

 つまり人事は深い企業研究はしたとは認識しません。よって説得力はありません。

 

事例2

私は漢方薬を利用させていただいた経験から貴社に興味を抱いていました。貴社サイトを拝見したところ、吉田吉三さんのコメントから仕事のやりがいがわかり貴社が第一志望となりました。「薬の品質や安全性を管理する部門ですが、若手の意見や新しい提案を受け入れてくれ、仕事を任せてくれる風土がある。それがやりがいにつながる」というコメントが印象に残りました。私は自分の強みである継続力を活かして学生時代に実験や研究に取り組んできました。入社後は、この強みを活かして吉田さんのように品質管理職として活躍していく決意です。(252字)

 

評価 これは、上中下の「中」となります

 こちらは、事例1に比べ具体的に書かれています。吉田吉三という個人名と引用した発言内容から、就活生が何に惹かれてこの企業を志望したかが、明確に伝わってきます。

  ホームページの社員インタビューの記事まで読んでいることから、企業理念しか見ていない事例1の学生よりは、深く企業研究していることもわかります。それだけ志望度が高いと人事は判断します。

  この程度の企業研究には大して時間はかかりませんので、最低限ここまではやってほしいと思います。

 

事例3

私は漢方薬利用の経験から貴社に興味を抱き、貴社サイトの吉田吉三さんの記事から仕事のやりがいと厳しさがわかり貴社を第一志望としています。「若手の意見、提案を受け入れ仕事を任せてくれる風土にやりがいを感じる」「危険な製品を出荷したら患者さんの命に係わる大問題になる。検査の現場では、自分たちがゴーサインを出すという緊張感がある」というコメントが印象的でした。私は継続力を活かして実験や研究に取り組んできました。入社後は、この強みを活かして仕事の厳しさに負けぬよう貴社に貢献していく決意です。(244字)

 

評価 これは、上中下の「上」となります

 こちらは、事例2と明確な違いがありますね。多くの志望動機は仕事や企業の魅力を主に訴えます。それはもちろん間違いではありませんが、あまりにこの手のパターンば多いので人事はこう感じています。

 「みんな当社の良い面ばかり見ているけど、うちの仕事には厳しい面もある。もしそれをわかってなければ入社後、早期に離職するかもしれないぞ。心配だな」

  このような人事の心理を踏まえれば、事例3のような志望動機を書くべきでしょう。これが最も説得力のある志望動機となります。

 

 ではこのような事例3の「仕事の厳しさ志望動機」には、どのようなメリットがあるのでしょうか?

 内定を得やすくなること以外にも実は2つのメリットがあります。次回はそれを説明しますね。

 次回をお楽しみに。

 

 

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