就職コンサルタントの福島直樹です。
・前回の内容;海外と日本の学歴差別の違い(ジョブ型とメンバー型)を紹介しました。
・今回の内容:学歴差別という問題の解決策「ラスト4ヶ月就活」を紹介します
フィルター利用を禁止しても意味がない
本質的な学歴フィルター対策は、企業にフィルター利用を禁止することではありません。
前にも書いたように、企業が学歴差別をおこなうのは経済的な合理性があるからです。つまり上位大学の学生ほど論理的な発言や、知識量が多い傾向があるのです。
そこで中堅大学、低選抜大生にしっかり大学で勉強してもらい、論理性などの概念化能力を高めてもらうことが最も合理的な、学歴フィルター対策ではないでしょうか?
部活、サークル、アルバイトでなく、学業こそが概念化能力アップにつながります。
ところが前に書いたように、現状の就活は大学3年夏にインターンシップが始まり、大学4年6月以降に内定が出るまで、実質的に1年の長期にわたっています。
これでは落ち着いて学業ができません。
また「大学生は勉強しない」という世間の批判にも答えられません。
そこで就活のスケジュールを変え「卒業までラスト4ヶ月就活」のルール化を提案します。
「卒業までラスト4ヶ月就活」とは?
ポイントはこのとおりです。
- ・大学1年〜大学4年11月までは学業、研究などに専念する。
- ・文科省の指導のもと卒業論文、卒業研究は大学4年11月末までに終了する学事日程とする。(大学院も同様)
- ・医師、獣医師、管理栄養士、薬剤師などの国家資格もこのスケジュールをふまえたものにする。
- ・就職活動は卒業直前の大学4年12月〜3月を専用期間とする。(短大生、大学院修士も2年目の同時期スタートとなるが、両者は学業に専念できる期間が増え学部生以上にメリットが大きい)
- ・就職ナビは大学4年12月1日0時00分グランドオープンとする
- ・就活期間が短いという批判があるが、授業、卒論、卒研もなく就活のみに打ち込むため4ヶ月で十分だ。(1年近くおこなう今のやり方が異常である)。
- ・就活で苦戦する学生の一つの特徴は就活スタートの遅れだがこのスケジュールなら遅れようがない。
- ・企業も入社直前に採用できるため、内定辞退や内定取り消しリスクが低い。現状より低コストで採用できる。
- ・インターンシップは実質的な早期選考につながるため大学3、4年時は禁止(罰則が必要)とし1、2年次に実施する。(就職ナビを利用)
- ・1年次にインターンで仕事を理解すれば、学業が仕事でどう役立つか理解しやすくなり、学業のモチベーションが上がる可能性が高い。
このような対策により学生、企業、大学、社会にはどのようなメリットがもたらされるのでしょうか?
それは次回紹介します。お楽しみに。
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