就職コンサルタントの福島直樹です。
・前回の内容;質問力の違いから学歴の違いを考えてみました
・今回の内容:学歴フィルターが発動する3つの条件を紹介します。
学歴フィルターが使われる3つの前提条件
今まで学歴フィルターの実例や、人事の考え方、学生の事例などを見てきました。
今回はどんな状況で学歴フィルターが用いられるのか3つの条件を紹介します。
学歴フィルター、学歴差別はすべての企業で、そして全ての就活生に対して行われるわけではありません。
前提条件①:主に人気企業、大手企業とその有力子会社、人気ベンチャーで利用されることが多い。中小企業ではあまり利用されない。
一部の例外をのぞき中小企業は大企業に比べ学生から人気がありません。
ゆえに学生を選り好みすることができずフィルターをかけることに意味がないのです。
前提条件②:女子学生より男子学生で利用されることが多い。
総合職と一般職では、総合職の方が採用優先度が高く学歴フィルターが使われます。
女子は男子より総合職志望が少なくフィルターは主に男子にかけられることが多くなります。最近再び増加しつつあるリクルーター制度でも同様です。
前提条件③:理系より文系で利用されることが多い。
製造業、建設、情報ITを中心に長年にわたり求人数は理系学生向けの方が多くなっています。また文系的なイメージの人気業界である総合商社、戦略コンサル、金融などでも院生を含めた理系学生の採用意欲は想像以上に強くなっています。
要は理系は学生優位で就職しやすいのです。よってフィルターの効きが弱くなります。
理系中心の某中堅大学ではトヨタ自動車に技術系総合職として毎年、複数名が内定しています(学校推薦などもあるが、あくまで縁故採用ではない)。
毎年、しかも複数名ということから企業からの評価が高いことが伺えられますね。
文系ではなかなか考えられないのではないでしょうか。
今回は学歴フィルターが用いられる3つの条件をみました。
次回はマルクスから考える学歴の「使用価値」と「交換価値」について考えてみます。
お楽しみに。
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