就職コンサルタントの福島直樹です。
・前回の内容;人事が優秀と感じる面接、想定外の回答例を紹介しました。
・今回の内容:上位校学生が能力の高さを発揮したにも関わらず落とされたケースを紹介します。
優秀な学生が出現する確率は、大学の偏差値にある程度比例する。
そのような経験からさまざまな学生の事例を見てきました。
しかし優秀であれば必ず内定するわけでもありません。人柄や性格に問題があれば、上位校学生でも簡単に落とされてしまいます。
学歴フィルターの前に存在するのが「人柄フィルター」なのです。
では人柄フィルターで落ちてしまった上位校学生の残念なケースを見ていきましょう。
優秀だが落とされたケース
ある企業のグループディスカッションです。
「最貧国で利益が上がるイベントを考えてください」
というテーマで数名の学生が話し合いを始めました。
[speech_bubble type=”drop” subtype=”L1″ icon=”2.jpg” name=”女子学生”]アフリカなどの最貧国で就活の合同企業説明会をやったらどうでしょうか?[/speech_bubble]
勇気をふりしぼって女子学生が発言しました。
すると間髪を入れずに反論が出ました。
[speech_bubble type=”drop” subtype=”R1″ icon=”1.jpg” name=”男子学生”]それはだめ。理由は2点。1点目、最貧国には新卒採用をする企業が存在しない。2点目、最貧国には大学生もいない。つまりマッチングしない。以上。[/speech_bubble]
切り捨てるような発言に一同唖然としました。ややあって、
[speech_bubble type=”drop” subtype=”L1″ icon=”2.jpg” name=”女子学生”]・・・あ、あの、私の意見を修正してくれて、ありがとうございます。[/speech_bubble]
[speech_bubble type=”drop” subtype=”R1″ icon=”1.jpg” name=”男子学生”]・・・(うなづきながら、してやったり、『決まったぜ!』という表情)[/speech_bubble]
落選する上位校の「評論家」
私は見ていてびっくりしました。心の中で男子学生に言いました。
「君は頭がいい。しかし性格は最悪だ」
その後も他の学生に彼は否定的な意見ばかり言いました。
確かに論理的でしたが、私は彼に5段階で下から2つ目の低評価をつけ落選となりました。
このように上位校の中には能力が高いにもかかわらず性格の悪さから落選する「評論家」がいるのです。
頭が良ければ何でも通るわけではありません。
面接官は人間です。
「一緒に働きたいな」
と思ってもらわなければ内定は出ません。
自己中心的だったり意地悪な性格の悪い人と仲間になりたいと思う人はほぼいません。
学歴フィルターより、その前に存在する「人柄フィルター」の方がよほど重要であることを覚えておいてくださいね。
ではまた次回会いましょう。
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