就職コンサルタントの福島直樹です。
・前回の内容;採用担当者が優秀と感じるメカニズムについて説明しました。
・今回の内容:優秀と感じる、また残念と感じる学生事例(面接編)を紹介します。
面接の重要質問「学生時代に力を入れたこと・学んだこと」
面接では必ずと言っていいほど、このような質問、ガクチカが聞かれます。
当然、ESでも聞かれますので、学生さんは準備をしてきます。
私が見た学生さんの2つの事例を紹介します。まずは優秀と感じた例です。
説得力のある例
交響楽部での代表としての活動に打ち込んで来ました。
交響楽部には200人の部員がおり、演奏のスキルにより定期演奏会に出られない人も多く、1年生の3割が退部するほどでした。そのため部のモチベーションを維持するためには、
a)部員相互のコミュニケーションによって得られる信頼関係
b)そこから発生する他人から認められる、必要とされる感覚
が必要と考え、以下の解決策を考えました。
1.大学と交渉し学内でのミニ演奏会を実現→出番の少なかった部員の演奏機会を増やした
2.五年ぶりの演奏旅行では幹部以外のメンバーに運営スタッフを任せた
その結果以下の変化が表れました。
1)部員の練習への参加率がそれまでの80%→95%に増加した
2)これまで以上に部の問題点などを指摘してくれる人が増えた
この活動から私は、組織を活性化させるためには、“相互が必要とされる感覚を持たせる”ことで信頼関係を作ることが重要であると学びました。
コメント
非常に論理的で地頭の良さを感じます。因果関係を箇条書きを使いながら説明している点が良いです。
もちろん偏差値の低い大学の学生がこのような話をしてくれることもあります。しかし出現率は上位校の方が多い印象があります。多くの人事はそのように感じています。
説得力のない例
いつか仕事で使うかなと思い自動車運転免許に挑戦しました。私は運動神経にはまったく自信がなく先生によく怒られた。でも似たようなおばさんと励ましあいコツコツ努力した。そしたら見事、取ることができ、自分の番号を呼ばれた時は嬉しく、この経験から私は「やればできる」ということを学びました。
コメント
この学生に会った時は非常にびっくりした記憶があります。
え!そんな話から何を伝えたいの?え!本当にやればできるってことが伝わると思っているの?
と感じました。
このようなピントがずれている学生は上位校から偏差値の低い大学まで広く分布しています。しかし出現率は偏差値の低い大学で多いという印象があります
これが面接官が感じている実態の一例です。次回はグループディスカッションでの例を見ていきましょう。
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